ドジャース マー君獲り参戦!本格調査開始

[ 2013年4月16日 06:00 ]

Kスタ宮城で力のこもったキャッチボールをする田中

 ドジャースが、今オフにもポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(24)の獲得に向けて本格的な調査を開始することが15日、分かった。ド軍のスカウトが、16日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)に先発する田中を視察する予定。昨年は大谷翔平投手(18=当時花巻東)の獲得に動いたが、日本ハムにドラフト1位指名された。その雪辱を日本のエース獲得で果たすことになる。

 田中は16日、Kスタ宮城でソフトバンク戦に先発。開幕3連勝を狙う24歳右腕に対し、ドジャースのスカウトがバックネット裏から熱視線を送る。既にヤンキース、レンジャーズが数年前から調査を続けている が、球界関係者は「ドジャースも田中の獲得に本格的に動く」と明かした。

 かつて野茂、石井(現西武)らも所属したド軍は、ワールドシリーズ6回制覇の名門。昨年3月にはNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソン氏も名を連ねる投資グループ「グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント」がオーナーとなり、潤沢な補強費を武器に補強に積極的な動きを見せている。

 田中は昨年12月の契約更改の会見で近い将来の大リーグ挑戦を表明。今オフにも移籍が可能で、今年の2月にはダルビッシュが所属するレンジャーズのスカウトが久米島キャンプを極秘に視察した。WBCでもメジャーの注目を集め、3月14日にスコッツデールで行われたジャイアンツとの練習試合ではメジャー30球団の半数となる15球団のスカウトが先発した田中を視察。レッズのキャム・ボニフェイGM特別相談役は「(大リーグ移籍なら)人気が出そうだ」と評価していた。

 田中はこの日、Kスタ宮城で汗を流した。ソフトバンクには10年から6連勝中。通算でも14勝3敗と大きく勝ち越している相手だが、チームにとって勝率5割で迎える大事な試合でもあり「慎重に、神経を使いながら抑えたい」と慢心はない。大リーグ移籍の夢を胸にしまいつつ、楽天のエースとして腕を振る。

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