メッセ 完封続いた!球団初4戦連続無失点、41イニング「0」

[ 2013年4月13日 06:00 ]

<神・D>完封勝利の阪神・メッセンジャーはおどけた表情

セ・リーグ 阪神2-0DeNA

(4月12日 甲子園)
 来日4年目で初の無四球完封。阪神・メッセンジャーは右手でガッツポーズを決めると、恋女房の藤井彰をヘッドロック気味に抱き寄せた。1メートル98。ルーキー藤浪よりも1センチ高い助っ人は力強かった。

 「前回の登板が本当にひどかったので、何とかしたかった。きちんと抑えられていないのは自分だけ。チームに貢献したかった」。チームを球団新記録となる4試合連続無失点、41年に並ぶ球団史上2位タイの41イニング連続無失点に導いた。

 来日初の開幕投手を務めて白星を挙げたが、前回5日広島戦(マツダ)では2回5失点KO。通常ならば登板翌々日を休養に充てる。だが「休みには値しない」とオフを返上してトレーニングした。汚名返上のマウンド。藤井彰が「体重移動が一塁側に倒れていた」と指摘したように、序盤は不安定だった。そこでカーブとチェンジアップを多投してバランスを修正した。7三振を奪い、好調のDeNA打線を相手に二塁すら踏ませず、105球を投げきった。

 昨季終盤、好投しても白星に恵まれないストレスと、家族が帰国した寂しさで不眠症に陥った。気を紛らわすため、自宅近くのバーで朝まで飲み明かすこともしばしばあった。来日4年目。家庭の事情で米国に残すことも考えたが、やはり家族の支えが必要だった。「もうお酒は必要ないよ。家に帰れば、愛する妻と子供が待っているから」。お立ち台では、バックネット裏から見守ったベネッサ夫人と長女フランチェスカちゃんに向かって手を振った。

 今季初の3連勝となった和田監督も「完璧。文句のつけようがない」と称えた。同じ甲子園で行われた前カードの巨人戦ではエース能見の完封に始まり、投手陣が3試合全て無失点。カードが変わってもメッセンジャーが来日3度目の完封劇で、甲子園では4試合で1点も許していない。チーム防御率は1・95まで下がり、両リーグで唯一、1点台となった。連続無失点イニングの球団記録は1942年の52イニング。プロ野球記録でもある。あと11イニング、今の投手陣なら可能だ。

 ≪球団新記録≫阪神の4試合連続無失点は、日本ハムが11年の5~6月に5試合連続完封を記録して以来。チームでは、過去9度の3試合連続無失点を抜く球団新記録になった。また、7日広島戦の7回からは41イニング連続無失点としたが、阪神の連続イニング無失点を見ると
 順  年 月 日~月 日  イニング
(1)42・9・19~9・27  52
(2)41・4・27~5・11  41
(2)13・4・7 ~4・12  41
 41年に並ぶ2位タイで、72年9月の36イニングを抜く2リーグ制後最長だ。

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2013年4月13日のニュース