西武・金子 新人1号!頼もし5打点、4連勝単独首位呼んだ

[ 2013年4月4日 06:00 ]

<西・ソ>4回1死二、三塁、1号3ランを放った西武・金子(右)はヘルマンに迎えられる

パ・リーグ 西武6―2ソフトバンク

(4月3日 西武D)
 新人最速となるプロ初本塁打、初打点、初のお立ち台。計5打点の大活躍で初ものづくしとなった西武のルーキー金子は、本拠地のスタンドから大歓声を浴びた。

 「(初本塁打は)素直にうれしかったです。何だか特別な気持ちになりました」。両打ちの神髄を見せた。2回1死一、二塁。新人のサブマリン山中に2球で追い込まれたが、2ボール2ストライクまで粘った。5球目のカーブを左中間に運び、俊足を飛ばして先制の2点三塁打となった。

 最高の見せ場は4回。1死二、三塁。左打席に入ろうとすると、ソフトバンクは山中から左腕・山本にスイッチ。金子はヘルメットを右打者用にかぶり直し、右打席に入った。1ボールからスライダーを空振りしたが、2球続けてきたスライダーを振り抜くと、左越え3ラン。「僕の時に左投手に代わって打てた。スイッチをやってて一番うれしいこと」と振り返った。

 当初は中島の抜けた遊撃候補だったが、早々に競争から脱落。だが、器用な打撃とチームトップの俊足で存在感を示し、慣れない右翼手で開幕戦の先発の座をつかんだ。守備には目をつぶって起用する渡辺監督も「オープン戦同様にやっている。予想通り」と納得顔を浮かべた。チームは4連勝で単独首位。「優勝に貢献できる選手になりたい」と話す金子の口ぶりからは自信がにじんだ。

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2013年4月4日のニュース