県岐阜商 36年ぶり8強!青木が救った パーフェクト返球

[ 2013年3月31日 06:00 ]

<大阪桐蔭・県岐阜商>大阪桐蔭を破って8強入りを決め、抱き合って喜ぶ藤田(中央左)ら県岐阜商ナイン

第85回センバツ高校野球大会9日目3回戦 県岐阜商5―4大阪桐蔭

(3月30日 甲子園)
 県岐阜商・藤田は9回2死一、二塁から福森に中前へ運ばれたが、青木のパーフェクト返球に救われた。「逆転されるかもと思ってました」。6回に死球を右すねに受け、その後は痛みと闘いながらの投球だった。

 そんな危機的状況の中で、左腕は前向きだった。「踏ん張って投げると痛みが増すので力んで投げることがなくなった。ラッキーだったかもしれない」。最後のピンチでは相手の応援を「自分を応援してもらっている感覚」に変えた。「1球1球に起こるどよめき。小さい頃にテレビを見て憧れた場所に立っている幸せを感じられました」。父子鷹の藤田明宏監督も目を細めた。「強豪に勝った試合に息子が関わったことは幸せです」。77年以来36年ぶりの8強進出。センバツ優勝3度の古豪は、40年以来73年ぶりの頂点も視界に入ってきた。

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2013年3月31日のニュース