県岐阜商 大阪桐蔭倒す 36年ぶり8強 劇的バックホーム「見たことない」

[ 2013年3月30日 17:05 ]

9回裏2死一、二塁、大阪桐蔭は福森の中前打で本塁を突いた二塁走者峯本(左)だったが神山への守備妨害をとられて試合終了

第85回選抜高校野球3回戦 県岐阜商5―4大阪桐蔭

(3月29日 甲子園)
 昨季の覇者大阪桐蔭を破った県岐阜商の藤田監督は「最後は覚えていないぐらい興奮している」と手に汗握る熱戦を振り返った。

 最後の最後で好守が勝ちを呼び込んだ。9回裏。2死一、二塁から中前打を放たれ、あわや同点の場面で中堅手・青木が好返球。待ち構える捕手に二走が激突し、守備妨害の判定を得て試合を終わらせた。藤田監督は、「あの時だけちょうど、外野を前にしたところだった。練習でも見たことないぐらいナイスボールが帰ってきた。良い守備だった」と笑顔を見せた。

 好投を続けていた息子でエースの藤田投手が6回の打席で足首に死球を当てられた。痛みを引きずる仕草に投球への影響が心配されたが「気力で投げろと言いました。岐阜商のエースということを貫いてくれた」と最後まで信頼を寄せ続けた。強豪を破って1977年以来36年ぶりのベスト8進出に「全国で勝つ難しさの反面、その壁を破ることを求めてきた。このチームはたくましく壁を破ってくれた」と成長の手応えを口にした。

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2013年3月30日のニュース