県岐阜商・藤田“孝行球児” 監督と幸せ父子お立ち台

[ 2013年3月28日 06:00 ]

<花咲徳栄・県岐阜商>県岐阜商・藤田監督は息子で完投したエースの藤田凌司(左)と握手

第85回センバツ高校野球第6日2回戦 県岐阜商8―3花咲徳栄

(3月27日 甲子園)
 夢のような瞬間だった。強打の花咲徳栄を相手に3失点完投した県岐阜商左腕・藤田凌司は、父親でもある藤田明宏監督と横に並んで甲子園のお立ち台に上がった。「一緒のインタビューは幸せ」としきりに父へ視線を送り、はにかんだ。

 大会前に父から「バックを信じて投げれば絶対に勝てる。信頼して投げろ」とメールで連絡を受け、息子は「了解」と返信。その通りの打たせて取る投球に、藤田監督は「出来過ぎ」と褒めた。85年夏に主将として臨んだ甲子園では初戦敗退した父親に、白星をプレゼント。そして36年ぶりのセンバツ勝利。孝行息子は「県岐阜商旋風を起こしたい」と力を込めた。

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