おかわり 復帰は後半戦から 前半戦は左膝リハビリ専念

[ 2013年3月26日 06:00 ]

シーズン前半戦の復帰が絶望的になった西武・中村

 昨年10月に左膝の手術を受けた西武・中村剛也内野手(29)のシーズン前半戦での復帰が絶望的となった。当初は早ければ5月中にも復帰するとみられていたが、膝は選手生命にも影響を及ぼす箇所だけに、前半戦はリハビリに専念する見通しとなった。

 中村は昨年6月3日のDeNA戦(西武ドーム)の9回の守備で地面に左膝をついた際に負傷。その後も故障を押して試合に出場し、27本塁打で2年連続のタイトルを獲得した。しかし、CSファーストS終了翌日の10月16日にCTやMRI(磁気共鳴画像装置)などの精密検査を受け「左膝前十字じん帯損傷および左膝外側半月板損傷」と診断された。

 中村は23日には30メートル程度の距離でキャッチボールを再開。「(久しぶりで)肩が痛くなっちゃったよ。でも膝の痛みはもうないよ」と順調な回復ぶりを語っていたが、現時点で打撃練習再開のメドは立っていない。中村の場合、膝の腱を移植しているだけに、膝をひねる動作が入る打撃はじっくりと時期を見極める必要がある。球団も長期的な視野から無理はさせない方針を固めている。

 チームは中島のメジャー移籍と中村の開幕からの離脱を受け、今季は機動力野球に転換。オープン戦では12球団トップの26盗塁をマークした。しかし、中村の復帰が当初の予定より大幅に遅れることで厳しい戦いを強いられることになった。

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2013年3月26日のニュース