ローテ入り名乗り!中日 救世主は「世界一軍団入り」を蹴った男

[ 2013年3月24日 08:06 ]

<中・ロ>2メートル3センチの長身から投げおろし好投したカブレラ

オープン戦 中日4-1ロッテ

(3月23日 ナゴヤD)
 中日の新助っ人のカブレラが2番手でオープン戦に初登板。2回2/3を2安打1失点も、2メートル3の長身から投げおろす迫力満点の直球を武器に4三振を奪い、先発ローテ候補に急浮上した。

 「肩の調子もいいし、もっともっとスピードは上がってくる。先発? ずっとやってきたし、やりたい気持ちはある」

 この日の最速は150キロ。ただ、メジャーで2年連続2桁勝利を挙げた全盛期の2004、05年には、160キロを連発していた右腕だけにまだ序の口と言わんばかりだ。

 第3回WBCで優勝したドミニカ共和国出身。実は来日後に代表候補入りの打診があったが「18時間かけて日本に来たのに、18時間かけて帰るのはしんどいから」と断ったというから驚きだ。06年の第1回大会には出場しているが「予選ラウンドを見て良い投手陣がいたから、オレが行かなくても大丈夫と思った」といたずらっぽく笑った。

 キャンプ中に首痛や左ふくらはぎ痛などを訴え出遅れ。その後もマイペース調整を続けていた助っ人の快投に、高木監督は「速さも角度もあるし球が重そうやね」と絶賛だ。クイックなどに課題があるため、次回は29日のウエスタン・オリックス戦(ナゴヤ球場)で先発し、早ければ開幕3カード目の4月5日からの宿敵・巨人3連戦(東京ドーム)で先発する可能性が浮上。オープン戦の連敗ストップにも貢献した、遅れてきた“大物”助っ人が投壊現象が続く高木竜を救う。

 ▼中日・今中投手コーチ(カブレラについて)ボールは100点。あとはクイックができるかどうか。

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2013年3月24日のニュース