ヘロヘロ雄星に渡辺監督激怒「当然一年はもたない」

＜西・Ｄ＞２回無死、ブランコにソロアーチを浴び、がっくりする西武先発・菊池

オープン戦 西武３－４ＤｅＮＡ

（3月23日 西武Ｄ）
　西武・菊池は、開幕前の最終登板でスタミナ不足を露呈した。４回まで最速１４７キロの直球を軸にブランコの一発以外は完全投球。だが、直球の球速が１４０キロ前後に落ちた５回に４本の長短打を集中され、３点を失い「ピンチでスイッチが入らず、ダラダラいってしまった。ギアを一つ二つ上げる意識でいかないといけない」と猛省した。

　最近の２試合はいずれも６回１失点の好投で、開幕２戦目となる３０日の日本ハム戦（西武ドーム）に先発することが決定。４年目で初めて開幕ローテーション入りし、渡辺監督は大きな期待を寄せていた。それなのに開幕目前で思わぬ失速。「６０球ぐらいから球がたれてきた。その球数で、あの球だと当然一年はもたない」と怒り心頭で「体力がないのか、どうなのか。あまりに球に力がなさ過ぎる。４月ももつかな、という感じ」と辛らつな言葉を並べた。

　先発陣の台所事情も苦しく、開幕２戦目を任せることに変わりはない。杉本投手コーチは「修正するのは気持ちの面でしょう。変わってくれないと困る」と奮起を促した。

　▼西武・大石（９回に登板。１安打１四球も８試合連続無失点）そこ（抑え）を任せられるようにもっと安定した投球をやっていきたい。