マエケン 「数珠」注意でペース乱れた?連続四球で初失点

[ 2013年3月19日 06:00 ]

<日本・プエルトリコ>手首の数珠を外す前田

WBC準決勝 日本1―3プエルトリコ

(3月17日 サンフランシスコ)
 思わぬ事態がペースを狂わせた。前田健(広島)は初回、1球目を投げた後に球審から験担ぎで左手首につけている数珠を外すように注意された。1死から制球を乱し、連続四球。2死からアービレイスに中前へ先制打を浴びた。3試合目、11イニング目で喫した初失点だった。

 「四球から点を取られて、悪い流れをつくってしまった。今までにない緊張があって、慎重にいき過ぎた」。2回以降は緩いカーブも有効に使い、立ち直った。2回無死一塁では素早いバント処理で二塁封殺。3回無死一塁も投ゴロ併殺で切り抜け、5回を80球で最少失点にとどめた。しかし、援護はなかった。

 先発としての役割は果たしたが、今大会3勝目はならず「勝ちにつながる投球をしたかった。悔しい思いが残る」と何度も唇をかんだ。右肩の不安を抱えながらもエース格としてチームを引っ張ってきた。

 初めてのWBCを振り返り「凄くいい経験をさせてもらった。自信になった部分もある。次のWBCでは先頭に立ってやれるように頑張りたい」と決意を語った。まだ24歳。この経験を財産に、次回開催予定の17年までさらなる進化を誓った。

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