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響いたイチロー不在…メジャー戦士が危惧した熱の低さ

前回大会で精神的支柱としてもチームを支えたイチロー(右)

 3連覇を目指した侍ジャパンの戦いは準決勝敗退に終わった。大リーガーの辞退者が相次ぎ、国内組だけで戦った今大会。4強入りで、日本野球のレベルの高さを世界に示したが、一方ではV3に届かなかった課題も見えた。侍ジャパンの裏側を検証する。

 山本監督はプエルトリコ戦前に選手に言った。「普段のプレーをしよう」。しかし、ナインは普段の状況ではなかった。回を追うごとに精神的に追い込まれていった。

 13日にアリゾナ州で行われた決起集会。松坂、岩隈、藤川、中島の日本人メジャー選手の来訪にも積極的に声をかける姿は見られなかった。4人は前回の優勝メンバーで米国での戦いも熟知している。だが、目的意識を持って質問をぶつけてこない。前日に日本から到着したばかりで時差ボケや疲労もあっただろうが、その熱の低さに4人は「元気がないな。アメリカに来ただけで満足してしまったのかな」と声をそろえたという。

 「共にアメリカへ!」を合言葉に2次ラウンドでは台湾戦に驚異の粘り腰で勝利。一気に1位突破を決めた。そこで、ホッとした空気が出たのは事実だった。しかも、アリゾナでの練習試合2試合は本番のサンフランシスコとは気候も湿度も大きく違う。「ここで合宿やっても意味がないよ」とある選手は言った。

 前回、前々回は世界一が至上命令だった。意識の違いは、1次ラウンドの戦いに表れた。過去2大会も同ラウンドの最終戦に敗れたが、その時はイチローの怒声が飛び交った。「ふざけんなよ!」「次見てろよ!」。そのイチローはいなかった。今回のキューバ戦。敗れてもナインからは笑みがこぼれ「次は頑張ります」と軽々しく言う選手もいた。主将の阿部を中心にチームはまとまっていたのも事実。ただ、イチローのように強烈なキャプテンシーで引っ張る選手もいなかった。

 サンフランシスコからが本当の戦いと考えた選手はどれだけいたか。かつて、松坂は言ったことがある。「いったん気持ちを緩めると、次に気持ちを入れようとした時に力みや重圧につながる」。逆に言えば、張り詰めたまま、3週間を戦い抜くだけの精神力は選手に備わっていなかった。

[ 2013年3月19日 10:20 ]

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