アイホケ娘「スマイルジャパン」西武開幕戦で始球式

[ 2013年3月19日 06:00 ]

西武の開幕戦で始球式に起用されるアイスホッケー女子代表

 西武が本拠地開幕となる今月29日、日本ハム戦(西武ドーム)の始球式に、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」を起用することが18日、分かった。同代表は2月に日本勢のソチ五輪切符第1号を獲得。一躍全国区となった勢いで西武の白星「一番乗り」に追い風を吹かせる。

 3年ぶりに本拠地で開催される開幕戦。08年以来5年ぶりのリーグ制覇、日本一を目指す西武にとって、最高の「勝利の女神」がやって来る。アイスホッケー女子日本代表の「スマイルジャパン」が始球式を行う。

 誰よりも勝ち運を誇るシンデレラたちだ。2月のソチ五輪世界最終予選(スロバキア)で、98年長野大会以来、4大会ぶり2度目の五輪出場を決めたばかり。日本勢として全競技を通じてのソチ一番切符をもぎとった。

 そんな大一番で底力を発揮したアイホケ娘たちの勢いに、西武も乗っかっていく。今季の開幕カードは昨季のパ覇者である日本ハムと激突。渡辺監督は「今年こそは開幕ダッシュを切らなきゃいけない」と力を込める。

 昨季は序盤から最下位に沈んだが、交流戦以降の巻き返しで借金9から大逆転Vまであと一歩と迫った。しかし、終わってみれば2位。スタートダッシュと勝負どころでの貧弱さが敗因だった。

 今季のチームスローガン「骨太」は、「スマイルジャパン」のイメージとも合致する。女子アイスホッケーに企業チームはなく、宅配ピザ店でアルバイトをして生計を立てる坂上智子(三星ダイトーペリグリン)のように、会社勤めをしながらクラブチームで競技を続行する苦労人が多い。

 また、「西武プリンセスラビッツ」から「スマイルジャパン」に5人が選出されている縁もある。始球式の打診を受けた大沢ちほ主将(三星ダイトーペリグリン)は「緊張すると思うけれど楽しんでやりたい」と、意気込んでいるという。笑顔で偉業を達成した女神たちのパワーを、レオ軍団は力に変えていく。

 【主な冬季五輪選手の西武戦始球式】

 ☆船木和喜(スキージャンプ)98年4月4日、西武ドームでの日本ハム戦に登場。長野五輪で2つの金メダルを獲得した身体能力を生かし、ノーバウンド投球で観客を沸かせた。

 ☆村主章枝(フィギュアスケート)ソルトレークシティー五輪で5位に入賞し、本拠地開幕となる02年4月8日、西武ドームでのオリックス戦で始球式を務めた。

 ☆荒川静香(フィギュアスケート)06年3月25日、西武ドームでのオリックス戦で登板。トリノ五輪の金メダリストは「ベースが凄く遠く感じた。五輪よりはるかに緊張した」。

続きを表示

2013年3月19日のニュース