侍ジャパン 災難一転 幸運のナイター練習「照明の下でやれたのは大きい」

[ 2013年3月18日 06:00 ]

準決勝先発の前田

 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンが16日(日本時間17日)、ハプニングに見舞われた。午前11時から決戦の地、サンフランシスコのAT&Tパークで最終調整する予定だったが、主催者の手違いで練習用具が何と600キロ離れたロサンゼルスに運ばれた。

 荷物の到着を待ち、急きょ午後7時からナイター練習を行ったが、結果的に17日午後6時(同18日午前10時)開始の準決勝と同じ時間帯で練習できることに。ハプニングを追い風に変え、先発の前田健太投手(24)がプエルトリコの前に立ちはだかる。

 キャッチボールの合間に外野の芝を少しだけ摘んで放した。空に舞う動きで海沿いの夜風を知った。日が沈むと10度近くまで冷え込む肌寒さも感じることができた。思わぬハプニングに見舞われたが、いずれも当初の予定では体感できなかったこと。前田健は収穫を強調した。

 「時間帯によって気温だったり、風の向きも違う。確認できたので、そういう意味では良かったのではないかと思います」

 本来なら午前11時から練習する予定だった。ところが宿舎出発を控えた2時間前の午前9時に衝撃の事実が発覚した。15日のカブスとの練習試合後に選手荷物を積み込みアリゾナ州を出発した大型トレーラーは、主催者の手違いで目的地のサンフランシスコではなく、ロサンゼルスに着いていた。

 両都市間の距離は600キロ超。陸路移動では8時間強を要するため、荷物の到着を待ち、午後7時からナイター練習を行うことが急きょ決まった。予定していた夜のミーティングは中止。だが結果的に、午後6時開始の準決勝とほぼ同じ時間帯で球場を使用できたのは大きかった。「屋外でのナイターはみんな去年以来だったから、照明の下でやれたのは大きい」と梨田野手総合コーチもメリットを強調した。

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2013年3月18日のニュース