大谷に1軍の壁 OP戦7タコ 教育リーグのようには…

[ 2013年3月17日 06:00 ]

<日・オ>3打席無安打に終わりさえない表情の大谷と栗山監督(後方)

オープン戦 日本ハム7―1オリックス

(3月16日 鎌ケ谷)
 スタンドの歓声がため息に変わった。7回2死二塁で迎えた日本ハム・大谷の第3打席は同じルーキーの森本が投じた低めのボールになるスライダーに空振り三振。「7番・右翼」でオープン戦で初めて先発出場したが、3打数無安打、2三振に終わった。

 「思い切りスイングができたのは良かった。でも打ち損じたり、打ったと思ってもファウルだったり、あれっと思う部分がある」

 第1打席は東野の4球続けた直球に空振り三振。第2打席はフルカウントからのスライダーを捉えたが、東野のグラブにライナーで吸い込まれた。会心の当たりも安打にならず、これでオープン戦は8打席(1四球)で無安打。14打数5安打で打率3割を超える教育リーグとは違い、1軍の壁に苦しんでいる。

 その原因を大谷は「1軍は球の勢いが強いし、負けている部分がある。ただ、それより自分のスイングができていない。相手投手より、自分のスイングに問題がある」と自己分析した。慣れない木製バットへの対応、プロの一流投手との対戦不足による感覚のずれがあり、理想のフルスイングができていないのだ。

 栗山監督は試合後「課題はいっぱいある。一つ一つクリアしてくれればいい」と、監督室に大谷を呼んで助言を送った。糸井のオリックス移籍により空席となった右翼のレギュラーが定まらないまま開幕が迫っている。17日の中日戦(鎌ケ谷)も野手で出場予定の大谷は「球も見えてきている。最初の頃より良くなった。どの選手も必死。負けないように強い気持ちでやっていく」と開幕スタメン奪取に決意を込めた。

 ▼オリックス・森本(ドラフト5位の子連れルーキー。大谷を空振り三振に仕留め)同じルーキーなので、打たれたくなかった。向こうは凄く注目されているので、結果を出したかった。

 ▼オリックス・森脇監督(大谷について)高校から出てきたばかりなのに、打席でドッシリと存在するのは素晴らしい。自信の裏付けがないと、あんなに堂々とできない。

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