阿部1イニング2発…侍ジャパン、1組1位で米国へ

[ 2013年3月12日 22:38 ]

2回日本2死一、三塁、阿部が右越えに、この回2本目の本塁打となる3ランを放つ

 野球の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、東京ドームで2次ラウンド1組の1位決定戦を行い、3連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」がオランダを10―6で下し、1位通過を決めた。日本は米サンフランシスコで行われる17日(日本時間18日)の準決勝で2組2位のチームと対戦する。

 すでに準決勝進出を決めている日本とオランダの再戦。10日の対戦でオランダに7回コールド勝ちしている日本は大隣(ソフトバンク)、オランダはベルクマンが先発。日本は準決勝以降を見据え、不振の続く長野(巨人)を1番で起用、2番に松井(楽天)を入れ、好調な井端(中日)が3番・遊撃。4番の阿部(巨人)は指名打者での出場で、8番・捕手で炭谷(西武)が入った。

 初回、先発の大隣が先頭のシモンズにソロ本塁打を被弾。10日の試合と真逆の展開となったが、その後は3者連続三振。その裏、日本の攻撃は3者凡退。

 2回、大隣は2死から四球で走者を許したものの、無失点で切り抜けた。その裏、日本は先頭の阿部が右越えソロを放ち、同点。さらに1死満塁から松田(ソフトバンク)の中前適時打で勝ち越すと、長野が左翼線へ走者一掃の二塁打を放ち、さらに2死一、三塁から阿部が1イニング2本目となる3ラン。この回一挙8点を奪った。

 3回、大隣はオランダの攻撃を3人でピシャリ。その裏、日本も3者凡退。

 4回、日本は2番手の沢村(巨人)がマウンドへ。2死からスミスに左前打を許したが、無失点で切り抜けた。その裏、日本の攻撃はまたも3者凡退。

 5回、日本は田中(楽天)が3番手で登板。2三振を奪うなどオランダの攻撃を3者凡退に抑えた。その裏、日本は1死から糸井が死球で出塁したが、得点には結びつかなかった。

 6回、日本は最年少21歳の今村(広島)が登板。1死から四球を与えたものの、後続をピシャリ。その裏、日本は1死から松田が左中間二塁打で出塁したが、無得点。

 7回。日本は森福(ソフトバンク)が登板。無死二、三塁のピンチを招き、内野安打と右犠飛で2点を失い、リードは5点となった。その裏、日本は先頭の鳥谷(阪神)が右前打で出塁したが、内川(ソフトバンク)が二ゴロ併殺に倒れ、またも無得点。

 8回、日本は山口(巨人)が登板したが、2/3回で2点を失い降板。代わった涌井(西武)が連打を浴びて1点を失ったが、その裏、日本は2死二、三塁から長野の左前適時打で2点を加え、リードを4点とした。

 9回、日本は守護神の牧田(西武)が登板。2安打を許したものの、無失点で切り抜け、リードを守り抜いた。

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