大谷 ついに!21日二刀流デビュー 登板後に右翼へ

[ 2013年3月12日 06:00 ]

21日に二刀流デビューする日本ハム・大谷

 日本ハムの大谷翔平投手(18=花巻東)が、21日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)で二刀流デビューすることが11日、正式に決まった。栗山英樹監督(51)が明言した。投手として、野手として一歩ずつステップを踏んできた黄金ルーキーが、ついに1試合の中で投手と野手の2つの姿を見せる。開幕まで残り8日に迫った試合での「1軍最終テスト」。無難にこなせば、開幕1軍が見えてくる。

 松山の坊っちゃんスタジアムで全体練習を行った栗山監督は、2軍で調整中の大谷について自ら口を開いた。

 「21日に上(1軍)で投げさせます。1つの試合で投打両方のテストをしてみようと。きのうの感じを見ていれば、ケガさえなければ大丈夫そう。俺は本気で二刀流をと思っているし、ファンの皆さんが喜んでくれると思ってやっている」

 大谷は10日のイースタン教育リーグ・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で投手デビューし、2回を1安打無失点。最速152キロを計測する鮮烈なデビューを飾った。既に打者としては経験を積んでおり、指揮官は「内容ではなく、体が思ったようにきているから」と次のステップに進むことを決めた。投手として次回は中3日で14日の同・楽天戦(同)で1イニングを投げ、中6日で1軍のマウンドに立つ。

 当日は開幕投手を務める武田勝が、先発で6、7イニングを予定。大谷はまず投手を務める。それに伴い、ベンチはDH制を外し、そこに大谷を入れる。1イニングを投げたら、次の回は打順次第では打席へ。さらにその後は右翼の守備に就く。打席が回らなければ右翼守備から打席の「投・守・打」のパターンも考えられる。

 投手は降板後に肩のアイシングを行うのが通例。だが二刀流で出場した場合、それができないケースも出てくる。「いろいろなことをチェックしたい」と栗山監督。投打の結果よりも、試合の流れの中で二刀流をこなせるかに比重を置く。「どこまでやれるか分からないし、チームメートみんなが納得する形になっているのかというのもある。全部を平らにしてプラスかマイナスかを考えたい」と指揮官。二刀流デビュー戦が、開幕1軍への事実上の最終テストとなる。

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2013年3月12日のニュース