ブランコ DeNA1号 狭いハマスタ打法で21打席目ついに

[ 2013年3月10日 06:00 ]

<広・D>2回無死、DeNA・ブランコは左中間ソロを放つ

オープン戦 DeNA2―6広島

(3月9日 マツダ)
 DeNA・ブランコが実戦21打席目、オープン戦15打席目で放った移籍後初アーチは、成長の証を具現化したものだ。

 2回にバリントンの143キロ直球をライナーで左中間に運び、「去年のこの時期は体が重くて疲れていたけど今年は違う。(本塁打、打点王に輝いた09年の)中日1年目を思い出したよ」と白い歯を見せた。

 師匠ラミレスの助言で生まれ変わろうとしている。今季の目標は打率・300。ここまでオープン戦は打率・313だ。中日時代は豪快に引っ張り、どこまでも飛んでいくようなアーチが代名詞だった。ところが、ボール球を追いかける悪癖で11、12年はいずれも打率・248。粗さが目立った。だが、不調の時に電話で相談していたラミレスと同僚になり、「広いナゴヤドームで長打を求められたときと今は違う。横浜スタジアムは狭いから力まなくてもスタンドに入る」と諭された。

 この日のアーチは2ストライクと追い込まれてから外角高めの直球をコンパクトに振り抜いた。「高めの直球に反応できたのが自分にとって良いサイン」と収穫を強調。5日の練習で横浜スタジアムの左翼場外に打った時には「まだタイミングでいろいろ試しているね」と厳しかった中畑監督も、「一発でテンションが上がるし空気を変えてくれる」と目を細めた。

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2013年3月10日のニュース