金本氏 大谷らルーキーに鉄人魂伝授!NPB研修会特別講師に

[ 2013年3月2日 13:14 ]

1月、阪神主催の講演会で特別講義を行った金本知憲氏(左)を見送る藤浪

 元阪神・金本知憲氏(44)が“先生”になる。3月4日に東京都内で行われる「2013年NPB新人選手研修会」に特別講師として招かれていることが1日、わかった。注目ルーキーの阪神・藤浪、日本ハムの大谷ら新人選手に熱弁を振るう。

 プロの第一歩を踏み出した新人選手が一同に集結する場所で世界の鉄人が特別講師を務める。

 日本プロ野球機構(NPB)が金本氏に白羽の矢を立てた理由は明らかだった。同氏は大学進学の際に1年間の浪人生活を経てドラフト4位で広島に入団。無名だった選手が1492試合連続フルイニング出場という世界記録保持者へと上りつめた。絶え間ない努力は引退するまで続けられた。野球に対する真摯(しんし)な姿勢は最後まで変わることはなかった。招へいをした理由はそこにある。

 今年の新人研修会には藤浪、大谷のほか巨人・菅野らが出席する。すでに世間から注目を集めている新人選手たちに何を伝えるのか。講義テーマは「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ―」。約40分間の限られた時間の中で金本氏がプロ魂を注入する。

 阪神でも今年1月19日、球団主催の講習会で講師を務めた。過去の球団データや資料を参考に、一流選手になる秘けつ伝授。藤浪や若手選手などに対しては愛情ある言葉で激励した。

 「まだプロで何もしていないのに毎日新聞に出たり、ちやほやされることは、タイガースの悪(あ)しき環境。そんなことで絶対に勘違いしないように。グラウンドで結果を残したときにはじめて評価してもらって、喜びを感じればいい」

 一人でも多くの選手の活躍を願う“金本先生”が、ルーキーたちに鉄人魂の極意を伝える。

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2013年3月2日のニュース