中田“変身”すり足打法…本番直前のフォーム矯正に不安も

[ 2013年2月23日 06:00 ]

足を高く上げないすり足打撃フォームに取り組む中田(手前)と立浪コーチ

侍ジャパン壮行試合 日本―オーストラリア

(2月23日 京セラドーム)
 すり足でステップして鋭く軸回転した。打球は京セラドーム左中間の3階席へ。中田(日本ハム)は確かな手応えを感じていた。

 「しっかり捉えたときには、ボールが楽に飛んでいる。押し込みができているということ」。宮崎合宿最終日の特打で、それまで高く上げてステップしていた左足をすり足に変えた。狙いはステップと同時に体が投手方向に突っ込む悪癖の修正だ。本番直前のフォーム矯正には不安が残るが「辛抱強く、一打席一打席考えながらやっていきたい」と言った。

 ロングティーでは理想的な軸回転で打てる。だが、投手が投げたボールを打とうとすると悪癖がのぞく。実戦だと「余計に突っ込んでしまう」という。そこで立浪打撃コーチが提案。「足を上げるのが早すぎていた。本番までにあの形を固められればいい」。緊急改造ながら特大の3階席弾に光明が見えている。

 フリー打撃後、山本監督から「どうや?」と声を掛けられた。新打法について約3分間の打撃談議。間の取り方などのアドバイスを受けた。23日のオーストラリア戦は一塁での先発出場が有力。「侍の大砲」は本番までに新たなすり足打法に磨きをかける。

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2013年2月23日のニュース