キューバ 猛打上向き!主砲A・デスパイネが1試合3発

[ 2013年2月23日 06:00 ]

昨年11月の侍ジャパンマッチに出場したキューバ代表のA・デスパイネ。台湾との練習試合で3本塁打を放った

 WBCに出場する16チームの最終登録メンバー28人が発表された。日本と同じ1次ラウンドA組のキューバは22日、台湾・台南で台湾代表と練習試合を行い、20―11で大勝。主砲のA・デスパイネ外野手(26)が3本塁打を放つなど強力打線が爆発し、あらためて日本の最大のライバルであることを印象づけた。

 「カリブの赤い稲妻」の異名をとる強打が爆発した。キューバが台湾戦で大量20点を奪った。

 2回、A・デスパイネが先制2ラン。打者一巡で同じ回に再び3ラン。大量10点を挙げた。さらに8回にも3ラン。18日台湾戦、19日オーストラリア戦に続き3戦5発。国内リーグ(SNB)過去3度本塁打王が6番に座る。今季目下最多13本塁打のアブレウも5回に一発を放つなど、来日を前に調子を上げてきた。

 前日には期限ぎりぎりでメンバーを入れ替えた。レアンドロ・マルティネスに替え同じ左腕ダリエン・ヌニェスを登録。昨年11月の侍ジャパンマッチで来日した19歳だ。共産党機関紙グランマ(電子版)によると、本国から急きょ招集され、大阪で合流する。

 マルティネスは今季防御率6・57と不調。18日台湾戦でも逆転3ランを被弾。試合は9回、押し出し四球で5―6のサヨナラ負けを喫した。キューバと同宿する韓国野球委員会(KBO)の金寅植(キム・インシク)技術委員長(前WBC韓国代表監督)は「翌朝、キューバ選手の雰囲気が変だった。ある投手が1人で朝食を取っていた。内部で何かが起きている」と、韓国・聨合ニュース(電子版)に異様な空気を伝えていた。

 20、21日の練習試合はキューバが使用球変更を訴えるなどして強引に中止を決めた。テレビ中継で他国に分析されるのを拒んだとの見方もある。本番を前に本腰を入れてきた。

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2013年2月23日のニュース