“ライアン”小川　足だけじゃない！強気投球で評価も上げた

＜ヤクルト・韓国ＫＩＡ＞左足を高く上げるノーラン・ライアンに似たフォームで２回を無失点に抑えたヤクルトのドラフト２位・小川

練習試合 ヤクルト３―２韓国ＫＩＡ

（2月18日 浦添）
　度胸満点の直球勝負を挑んだ。韓国ＫＩＡ戦の５回、メジャー通算４０本塁打を誇る主砲・崔熙渉（チェ・ヒソプ）との対戦。ヤクルトのドラフト２位右腕・小川（創価大）は、左足を高く上げる独特なフォームから直球を投げ込んだ。

　「体も大きいから、ぶっつぶしてやろうという気持ちでいった」。大リーグ最多奪三振記録を持つノーラン・ライアン（現レンジャーズ球団社長）の現役時代をほうふつさせる投法。１メートル７１の自身より２５センチも高い１メートル９６の元大リーガーに対し、全１１球中１０球が直球だった。最後は内角への１４３キロ。完全に詰まらせながら左前に落とされたが、自己最速を１キロ更新する１４８キロを記録した。

　「ちょっと緊張したけど、しっかり自分の投球をしようと思った」。実戦初登板で２回１安打無失点。２三振を奪った。受けた新田は「スピンが利いていて（日本ハムの守護神の）武田久さんみたい」と絶賛。小川監督も「きょうくらい投げてくれれば、中継ぎで１イニングを任せられる」と合格点を出した。足だけでなく評価も高く上げ、開幕１軍に大きく近づいた。