ポスト中島は譲らん!浅村、居残り特守で課題克服だ

[ 2013年2月8日 06:00 ]

室内のブルペンで杉本投手コーチ(左から)指導を受ける浅村

 「ポスト中島」は俺だ!5年目の西武・浅村がシート打撃で2安打。中島のメジャー移籍で空席となり、片岡や永江、新人・金子(立命大)らと争っている正遊撃手の座獲得へ猛アピールした。「競争の中で結果にこだわっていきたいので、良かった。3拍子全てにおいて負けたくない」と闘志をむき出しにした。

 昨年は8月下旬から「1番・二塁」に定着。思い切りの良い打撃には定評がある一方で、守備では15失策を犯した。課題が守備であることは自覚している。キャンプでは連日、居残り特守。この日は室内練習場のマウンドを使って、杉本投手コーチから送球指導も受けた。一般的に内野手は送球の素早さを求めると、手投げになりやすい。投手のようにしっかり体重移動しながら投げることで右腕に負担をかけない送球を身に付ける狙いがある。同コーチに「二刀流はできんな」と苦笑いされながらも黙々と投げ込む姿に決意が見える。

 遊撃手にこだわる理由がある。CSファーストSでソフトバンクに敗れた昨年10月15日、中島からグラブを託された。兄貴分の花道を優勝で飾れず「このグラブを必ず使って、来年こそ優勝する」と胸に誓った。オフは中島のグラブで練習。遊撃はより足を使うために、走り込みや振り込みで下半身を強化してきた。

 「中島さんに似ていると言われるのはあんまり…。西武のショートは浅村と言われたい」ときっぱり。松井稼頭央(現楽天)、中島と続いた西武遊撃手の栄光の歴史に、浅村がその名を刻む。

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2013年2月8日のニュース