高木監督 今季も怒り爆発!若手ミス連発、3捕手には公開説教

[ 2013年2月6日 06:00 ]

<中日・韓国ハンファ>試合後に(右から)松井雅、前田、田中の3捕手を説教する中日・高木監督

練習試合 中日6―5韓国ハンファ

(2月5日 北谷)
 今季も「暴走老人」は健在だ。中日の高木監督が、12球団初の実戦となる韓国ハンファとの練習試合(北谷)で、ミスを連発した若手に激怒。勝ったにもかかわらず、試合後は「守道節」を連発した。

 「(手応えは)全然ないです。(目立った選手は)おらんね」

 試合前までは機嫌良く取材に応じていた指揮官の口調が明らかに変わった。先発の朝倉が先頭打者の安打と2つの暴投であっさり先制を許すと、4回から登板した3番手の清水も暴投絡みで2失点。打線は相手投手の質が落ちた終盤こそつながったが、6回無死満塁の場面で4番に起用した平田が遊飛に倒れるなど、内容のない打撃が目についた。9回に中田亮の右越え逆転二塁打で辛うじてサヨナラ勝ちを飾ったが「安打を打っても、ここっていう時の内容が全然。勝ったどうこうの問題じゃない」と指揮官はピシャリと言い放った。

 怒りの矛先は投手陣と打線だけでなく、捕手陣にも向いた。投手の暴投を止めきれず、2盗塁を許した前田をはじめ、田中、松井雅の3捕手を、試合終了直後に呼び寄せ直々に説教。「文句を言っとっただけですよ」と仏頂面で吐き捨てた。

 昨季まで在籍したブランコ、ソト、ソーサの外国人トリオがDeNAに流出したこともあり、若手の台頭が喫緊の課題。今キャンプでは試合後に反省会を義務づけるなど、若手の意識を変えるために躍起になっている。「選手がどういうふうに変わるか。できんやつは生き残れん」。初実戦で瞬間湯沸かし器の異名通りの「初沸騰」。早くも暴走気味の71歳は、完全に戦闘モードに突入した。

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2013年2月6日のニュース