中畑監督に孫誕生!昨年インフルダウンの2・2、ブランコも祝砲

[ 2013年2月3日 06:00 ]

今年の2月2日は120点だぜ!3人目の孫が生まれたDeNA・中畑監督はノックバットを手に真剣な表情

 DeNAの中畑監督にとって、就任1年目の昨年はインフルエンザ感染が判明した因縁のキャンプ2日目。今年はとびきりの笑顔で終えた。「全ての練習で声が出ていた。きょうは120点!スタンドのファンの皆さまも元気を感じてもらったと思う」と採点した。

 キャンプ初日は「テンションは低いし、元気がないし点数はゼロ」と怒り心頭だったが、2日のナインは違った。フリー打撃では新戦力ブランコが3連発を2度含む7発の柵越え。外野の防御ネットまで飛ばすなど鋭い打球を連発すると、遊撃後方にいた中畑監督が「サンキュー、ブランコ!」と叫ぶ。守備練習では筒香を中心にナインは声を出し続け、失策には厳しいヤジも飛んだ。活気あふれる中に厳しさあり。理想的な練習に指揮官も納得の表情だった。

 最高のプレゼントも届いた。練習前、グラウンドで準備体操を見届けた時だ。午前9時48分、長女・恵さんが都内の病院で体重3888グラムの男児・綾仁(あやと)くんを出産。3人目の孫の誕生に「(昨年の)インフルエンザを忘れさせてくれる元気な子供が生まれました」と喜んだ。

 昨年12月5日、子宮頸(けい)がんで妻・仁美さんが59歳の若さで亡くなった。孫の誕生を誰よりも心待ちにしていたのが仁美さんだった。闘病中も恵さんのおなかをさすって、まだ見ぬ孫に呼びかけていた。愛妻が天国に旅立った後、指揮官は「この子は母ちゃんの生まれ変わりだと思うんだよ」とポツリと漏らした。悲しみにうちひしがれる日々で、綾仁くんの誕生は希望の光だった。名前はいくつかの候補があったが、仁美さんの名前を取った「仁」をつけると決めていた。

 指揮官への祝砲を打ち上げたブランコも「おめでとうと言ったよ」と笑った。チームのムードは、インフルエンザ禍に見舞われた昨年とは全く違う。「去年の2日目を吹き飛ばすね。きょうは良い情報で熱が上がった。みなさん、インフルエンザには気をつけてください!」と中畑監督。久々に心から笑えた一日だった。

 ▽中畑監督の昨年のキャンプ2日目 朝から喉の痛みを訴え、天候不良で肌寒さも手伝い「寒いぜ!」と連呼。予定より早い午後1時40分に宿舎に退散した。その後、医師の往診でインフルエンザ感染が判明。午後9時の球団会見で広報を通じて、「勇気ある撤退をさせていただきます」とコメント。自身58歳にして初の感染で、数日間の宿舎待機が決定した。

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