Aロッド 再び禁止薬物使用疑惑で調査 ヤ軍解雇も

[ 2013年1月31日 06:00 ]

再び薬物疑惑が持ち上がったヤンキースのロドリゲス

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(37)に、再び禁止薬物使用疑惑が浮上した。マイアミ・ニュータイムズ紙は29日(日本時間30日)、同選手らが米フロリダ州マイアミにあるクリニック「バイオジェネシス」から禁止薬物を入手していたと報じた。過去に筋肉増強剤を使用したことのあるロドリゲスは報道を否定したが、大リーグ機構は即座に調査を開始。その結果次第ではヤ軍が解雇に踏み切る可能性も出てきた。

 薬物疑惑が報じられたロドリゲスは、代理人を通じて声明を出した。「報道は事実ではない。クリニックの患者でもなければ、治療や助言も受けたことはない」。しかし過去にも禁止薬物を使用していることから、強い疑いのまなざしが向けられている。

 同紙は動かぬ証拠として、クリニック代表のアンソニー・ボスク氏が詳細に書き記していた禁止薬物の購入記録を資料として公開した。09~12年の間にロドリゲスの名前が記載されたのは16回。09年には3500ドル(約31万8500円)でヒト成長ホルモン(HGH)など4種類の禁止薬物を購入したとされている。

 ロドリゲスは09年2月に、レンジャーズ時代の01~03年まで筋肉増強剤を使用したことを認めた。しかし04年以降は潔白を主張。「今後の私を見てくれとお願いするしかない」と謝罪した。禁止薬物の使用が明らかになれば、今回は2度目だけに非難は集中しそうだ。何よりレ軍時代にロドリゲスの体に薬物を注射し、ヤ軍から接近禁止令を受けている、いとこのユリ・スカート氏の名前が購入履歴に何度も出てくることも疑惑を深めている。

 報道が事実となれば、ヤ軍での立場は危うい。球団は「大リーグ機構の調査をサポートし、全て任せている」と声明を発表したが、地元紙はヤ軍が残り5年間で1億1400万ドル(約103億7400万円)の契約解除を検討していると伝えている。過去に薬物使用で契約無効になったケースはないが、米スポーツ専門局ESPNなどは「ロドリゲスの選手生命は終わった」とまで報じた。

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2013年1月31日のニュース