高木監督 データ派宣言 激情型は“卒業”「時間を有効に」

[ 2013年1月29日 06:00 ]

沖縄入りした中日・高木監督

 直情・行動型の指揮官がまさかの「データ派宣言」だ。中日の高木守道監督(71)が28日、中部国際空港発の便でキャンプ地・沖縄に出発した。1日からスタートする春季キャンプでは、チーム宿舎に若手選手が映像などでプレーをチェックする「勉強部屋」を設置。自身も夜な夜なスコアラーと打ち合わせを重ねる意向を示した。

 「去年は強いチームを引き継いでのキャンプだったけど、1年やって不安も出てきた。今年はのんびりとはしとられん。スコアラーといろいろ話さんといかんし、時間を有効に使わんと」

 思いついたらすぐ行動に移すのが持ち味の指揮官だが、今季はひと味違う。17年ぶりに現場復帰した昨季、1年間指揮を執り、チームの長所も短所も把握。V奪回のための方策を、キャンプから周到に準備する考えだ。

 その一つがモリミチ流の勉強部屋。キャンプ中の練習や、昨季の試合の映像をいつでも見られるように設備を常設する。指揮官自身もスコアラーとともに独自にデータ分析するという。

 ただその理由は「(好きな)韓流ドラマも向こうじゃ見ないし、夜なんかすることないから」といかにもこの監督らしいもの。勉強部屋も、井上打撃コーチが「初耳。秋季キャンプでもつくったからできると思うけど」と驚いたように、やはりいつもの思いつきが発端だ。ともあれ、やる気満々の71歳が今キャンプも沸かせてくれそうだ。

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2013年1月29日のニュース