高校時代は中田キラー…伊東監督 万年2軍左腕をキーマン指名

[ 2013年1月22日 06:00 ]

昨季のファーム選手権で7回無失点と好投したロッテ・植松

 ロッテの伊東監督が、今季の秘密兵器にプロ5年間で1軍登板がない左腕・植松優友投手(23)を指名した。この日、千葉県の森田健作知事を表敬訪問。「今年の期待の投手は誰ですか?」という知事の質問に対し、意外な名前を挙げた。

 「植松という投手がいるんです。昨年(10月6日)のファーム日本選手権で好投したんですよ」

 新生ロッテのキーマンは、同じ左腕の成瀬でも藤岡でもなく、6年目の植松だった。プロでは無名かもしれないが、金光大阪時代は「中田キラー」として注目を浴びた。当時から有名だった大阪桐蔭の主砲に対し、通算成績は13打数無安打。07年夏の甲子園にも出場し、同年の高校生ドラフト3巡目でロッテ入り。同期の唐川とともに期待を集めたが、左肩痛にも悩まされ、才能を発揮することができなかった。

 斉藤1軍投手コーチも「素材は一級品。日本ハムの吉川のようになれる」と絶賛し、昨季大ブレークした左腕とダブらせる。ソフトバンクとのファーム日本選手権では7回4安打無失点の快投。11月の秋季キャンプでも紅白戦に先発し、伊東監督の目の前で3回無安打無失点と完璧な投球を披露した。

 指揮官と知事のやりとりを聞いた植松は「先発ローテーション入りして監督の期待に応えたい。今年は1軍の舞台でまた中田を抑えてみせます」と言った。初の1軍キャンプ同行は確実。中田とと再び相まみえるためにも石垣島で猛アピールする。

 ◆植松 優友(うえまつ・まさとも)1989年(平元)11月27日、大阪市生まれの23歳。小学5年でソフトボールを始め、天満中では軟式野球部で一塁手としてプレー。金光大阪で投手に転向し、3年夏は中田(日本ハム)擁する大阪桐蔭を大阪大会決勝で敗り、甲子園に出場した。07年ドラフト3位でロッテに入団。1軍登板なし。ファーム通算成績は5年間で51試合7勝10敗、防御率5.15。1メートル83、83キロ。左投げ左打ち。

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