DeNAドラ2三嶋に指揮官も太鼓判!熱い闘志のプロ向き性格

[ 2013年1月21日 15:03 ]

新人合同自主トレで汗を流すDeNA・三嶋

新士録 DeNAドラフト2位・三嶋一輝投手

 DeNAのドラフト2位・三嶋(法大)はまだ投手歴7年。それなのに独特なオーラを発している。捕手の高城は「三嶋さんはいかにも投手らしい雰囲気がする」と印象を明かす。どんなときも感情を爆発させない。

 「もともとこういう人間ですね。表情に出ないので普段から何を考えているか読めないと言われます」。自己分析した三嶋は穏やかに笑った。野球を始めたのは福岡・周船寺小6年からで、それまではサッカー少年だった。元岡中軟式野球部では捕手兼内野手で無名だった。

 福岡工1年秋の投手転向が分岐点になった。「点をやらなければいい」。走者を背負っても動じない性格。内に秘める闘争心も熱い。3年の5月に腰椎分離を発症したが「(周囲に)言うと投げるのを止められる」と、腰にコルセットを巻き痛み止めの注射を打って練習し続けた。

 素質は法大進学後に開花した。1年秋のリーグ戦で155キロを計測。縦、横2種類のスライダーを武器に4年秋は4勝無敗、防御率0・89でリーグ制覇に貢献した。「飽きっぽくて何も長続きしないけど、野球だけ続いている。投手は難しいからじゃないですか」。今月8日の新人合同自主トレ初日。喜怒哀楽を前面に出す中畑監督を最も喜ばせたのが三嶋だった。

 三嶋は真剣な表情で「新人王を獲ります」と宣言し、1・5キロの上り坂も新人トップの快走だ。「性格がプロ向き。先発で考えている」と指揮官は期待を寄せた。「野球以外でも負けたら舌打ちしますもん。勝負事は1番にならないと楽しくない。大学の寮も(川崎市内の)武蔵小杉だったし、神奈川は第二の故郷。恩返ししたい」。クールで負けず嫌いの剛腕は、明るい未来を切り開いていく。

 ◆三嶋 一輝(みしま・かずき)1990年(平2)5月7日、福岡県生まれの22歳。小6から野球を始め、福岡工1年秋から投手。3年春の九州大会で優勝。夏は5回戦で九州国際大付に敗退。法大では1年春からリーグ戦登板し、通算13勝8敗、防御率1.71。契約金8000万円、年俸1200万円。背番号17。1メートル76、75キロ。右投げ両打ち。

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2013年1月21日のニュース