桐光・松井 ドラ1候補は「世界一の左腕に」 進路は春季大会後に

[ 2013年1月11日 07:02 ]

黒板に「世界一の左腕」と記す桐光学園・松井

 昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録を樹立した桐光学園(神奈川)の松井裕樹投手(2年)が10日、神奈川県川崎市内の同校グラウンドで練習を公開した。

 昨秋の神奈川大会は準々決勝で敗れ、今春センバツ出場は絶望的だが、最後の夏に向け、「このチームで全国制覇する。甲子園の決勝で完投しても力が余るくらいの体力をつけたい」と肉体改造にも意欲を見せた。

 再び甲子園のマウンドに戻るため、自覚は十分だ。投内連係では大声を張り上げ、エースとしてチームを引っ張る姿があった。この冬は走り込みや筋力トレーニングを中心にこなしながらベスト体重の74キロをキープ。連投に耐えるため、ゴムチューブやダンベルでインナーマッスルを鍛え、上腕部の強化にも取り組んでいる。

 今後は3月8日の練習試合解禁日に合わせて投げ込みを敢行し、夏の頂点を見据える。高校ラストイヤーを前に「世界一の左腕になる」と一塁ベンチに目標を張り出し「誰にも負けたくない」と言い切った。

 5日の始動日には巨人、ヤクルトなど7球団のスカウトが集結するなど、今秋ドラフトでは早くも1位候補に名前が挙がっているが「注目されるのはうれしい。プレッシャーを力に変えたい。(進路は)まだ何も考えられない」。大学進学を含めた進路は、春季大会後に野呂雅之監督らと話し合う。全国制覇へ、まずは厳しい冬を乗り越える。

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