田中賢介 ジャイアンツ入り決定的 招待選手でキャンプ参加

[ 2013年1月10日 08:02 ]

ジャイアンツ入りが最有力となった田中賢介

 日本ハムから大リーグ移籍を目指し、海外フリーエージェント(FA)権を行使した田中賢介内野手(31)が、ジャイアンツ入りすることが決定的となった。8日(日本時間9日)、複数の大リーグ関係者が明かした。マイナー契約で、メジャーのキャンプには招待選手として参加する。

 FA申請から64日。ベストナイン、ゴールデングラブ賞を各5度受賞と日本球界を代表する二塁手の去就が決まった。大リーグ関係者は「田中は複数のオファーの中からジャイアンツに決めたようだ」と話した。マイナー契約ながら、今季終了後にFAとなる条項も盛り込まれるもよう。活躍すればジ軍はもちろん、他球団とも新たに大型契約を結ぶことができる。

 代理人のアラン・ニーロ氏は、昨年12月初旬のウインターミーティングで「レンジャーズやレイズなど、6球団が獲得に興味を示している」と発言。中でも元同僚のダルビッシュ有投手(26)が所属するレンジャーズが優勢とみられていた。ダルビッシュ獲得の際、ジョン・ダニエルズGMが右腕と併せて直接視察を行い、綿密に調査。いち早くオファーも出していたが、田中は昨年12月中旬から猛アタックをかけてきたジ軍を選んだ。

 理由の一つには、二遊間が手薄なチーム事情がある。二塁には昨年のリーグ優勝決定シリーズMVPで、オフに3年総額2000万ドル(約17億4000万円)で再契約したスクタロがいるが、37歳と高齢。しかも、遊撃のクロフォードは昨年メジャーに定着したばかりで、不調ならスクタロが遊撃に回り二塁が空く。

 別の関係者は「田中の人柄や野球に取り組む姿勢も高く買ったようだ」と説明。まずは内野のユーティリティー選手としてキャンプでアピールする必要があるものの、悲願のメジャー移籍へ、ようやく道が開けた。

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2013年1月10日のニュース