42歳斎藤 復興シンボルに 同期・金本氏に「活躍してやる!」

[ 2013年1月9日 06:00 ]

楽天・斎藤はKスタ宮城のマウンドに上がりポーズを決める

 ダイヤモンドバックスからFAとなり、楽天に移籍した斎藤隆投手(42)が8日、仙台市のKスタ宮城で入団会見を行い、「復興のシンボル」となることを誓った。

 「まだ夢のよう。すぐそこで生まれ、すぐそこの広瀬川河川敷で野球を始め、その時(小学生)のチーム名もゴールデンイーグルスだった。感慨深いものがある。野球人生の順をたどっていって、まさかここにつながっているとは…。これまでの入団とは違った興奮を感じている」

 東北時代に甲子園出場を決めたのもKスタ宮城(当時は宮城球場)。「投手・斎藤」が誕生したのも同球場だった。控えの内野手だった東北福祉大2年の秋のリーグ戦。当時の伊藤義博監督に「打てなかったらもう野手を辞めろ」と通告されて代打で登場も二ゴロ併殺に倒れた。約1週間後の三塁側ブルペン。「もう野球も学校も辞めるつもりだったし、遊び気分だった」という投球練習で、その潜在能力が同監督の目に留まった。仙台での野球人生がなければ、ドラフト1位での大洋(現DeNA)入団も、もちろんメジャー挑戦もあり得なかった。

 8年ぶりの日本球界復帰に「浦島太郎みたいになっている」と笑いを誘ったが、大学時代の同期生で昨季に現役を引退した金本知憲氏への年賀状に「俺と対戦せず引退したことを悔しがるほど活躍してやる!」と書き込むほど鼻息は荒い。

 「求められるのは勝つこと。チャンピオンフラッグがたなびくところを夢見て、一歩一歩、チームの一員として歩んでいきたい」。被災地球団の一員にとどまらず、精神的支柱となる。

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2013年1月9日のニュース