47歳山本昌 開幕投手あるぞ!吉見流動的で高木監督検討

[ 2013年1月7日 06:00 ]

高木監督が開幕投手の候補に名を挙げた中日・山本昌

 マサ、今年こそ世界最年長開幕投手だ。中日の高木守道監督(71)が6日、今季の開幕投手候補に山本昌投手(47)を挙げた。地元テレビ局の応援番組に生出演し、今季開幕戦の3月29日DeNA戦(ナゴヤドーム)の先発について「山本昌もありますよ。吉見、伊藤、大野。その4人ですよ」と明かした。

 昨年も同番組内で山本昌を開幕投手に指名。最終的にはエースの吉見が務めたが、ベテラン左腕を開幕第3戦に先発させた。高木監督によると、昨年12月にハワイで行われた名球会で山本昌に「来年は頼む」と開幕投手のオファーを出したが、わずか15分後に「やっぱりなし」と取り消したという。言動がコロコロ変わる老将らしく、再び開幕候補として指名した。

 山本昌が47歳7カ月で開幕投手を務めれば、98年の広島・大野豊の42歳7カ月を大幅に上回り、大リーグでも例がない。吉見が本命に変わりはないものの、今年は実現する可能性もある。エースは侍ジャパンの代表候補に選ばれ、3月のWBCへの出場が決定的。米サンフランシスコでの決勝は日本時間20日と日程的に厳しく、さらに昨年9月に右肘を骨折している。指揮官も「投手はやったことがないけど、調整が難しいらしいからね」と心配している。

 エースの調整を優先させた場合は、若い伊藤や大野よりも通算213勝のベテラン左腕が頼りになる。山本昌は昨季3勝を挙げ「引退とは隣り合わせだが、ケガなくやれれば勝負になる」と話している。プロ30年目。節目のシーズンで11年ぶり5度目の大役を任されれば衰えぬ闘志を見せるはずだ。

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