【今年の高校生ドラフト候補】奪三振記録王・松井&打てる捕手・森が目玉

[ 2013年1月2日 06:00 ]

桐光学園の松井裕樹投手

 昨秋のドラフトでは花巻東・大谷翔平(日本ハム)、大阪桐蔭・藤浪晋太郎(阪神)の2人の豪腕が話題をさらったが、今秋の目玉は2年夏に奪三振記録を築き上げた左腕・松井裕樹投手(桐光学園)と、藤浪をリードした強打の捕手・森友哉だ。

 松井は昨夏の甲子園、1回戦で今治西を相手に歴代記録を3つも更新する22三振を奪うと、準決勝で敗れるまで4試合で68三振。歴代3位の数字を積み重ねた。今春のセンバツへの出場は逃したが、複数球団の指名が重複することは間違いない好素材だ。

 一方森はプロで統一球導入後ますます貴重な存在となっている“打てる捕手”。優勝した昨夏の甲子園では、捕手としては珍しく1番に座り、本塁打2本を含む8安打。18U世界選手権では木製バットに順応し、打率・323をマークした。米国選手の乱暴なタックルでも大きなケガをしなかった丈夫な体も売りの1つだ。

 2学年上の高橋周平(中日)を差し置いて1年時に4番に座った渡辺諒内野手(東海大甲府)は打撃も足も一級品。走攻守三拍子そろった上林誠知外野手(仙台育英)と並び野手では評価が高い。

 投手では昨春センバツで関東一の4強進出の原動力となった中村祐太、昨夏の甲子園初戦で神村学園を相手に好投した吉川雄大(智弁和歌山)。中村は連投してもとらえられない直球、吉川はしなやかな左腕の振りが魅力。

 2年生までに甲子園で実績を残した選手がドラフト戦線で先頭グループを走るが、3年になって評価がぐんと上がる選手が数多いのが高校生の特徴。3月22日に開幕するセンバツでは投打にチームを引っ張って甲子園初切符をほぼ手中に収めている榎本和輝(京都翔英)や、非甲子園組の躍進にも注目だ。

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2013年1月2日のニュース