村田 松井氏の後継者に名乗り!G日本人キング宣言

[ 2012年12月30日 06:00 ]

自身3度目の本塁打王を狙うことを誓った村田

 長距離砲の系譜は俺が引き継ぐ。巨人・村田修一内野手(32)が29日、球団の日本人選手では現役引退を表明した松井秀喜氏(38)以来、11年ぶりとなる本塁打王獲得を目標に掲げた。移籍2年目の来季は長打力復活をテーマとしており、自身3度目の本塁打王となれば松井氏に並ぶ。自己最多の46本塁打を放った08年に近い上段構えの打撃フォームに修正し、キング奪還を狙う。

 ゴジラのようにホームランを量産する。村田の来季のテーマは単純明快だ。長打力復活。移籍1年目の今季、自己最低の12本塁打に終わった男は固い決意を口にした。

 「巨人も10年間、日本人の本塁打王が出ていない。セ・リーグでも僕が獲ってからはずっと外国人ですし。来年は再びそこを目指してやりたい」

 セ・リーグではここ10年間、日本人の本塁打王は05年の広島・新井(現阪神)と07、08年の村田と2人だけで助っ人に奪われている。前日、日米通算507本塁打の松井氏が引退を表明。その松井氏が巨人最終年だった02年に獲得して以来、球団から日本人選手の本塁打王は誕生していない。

 02年7月12日の球宴第1戦(東京ドーム)。日大4年だった客席の村田は背番号55の豪打に目を奪われた。「あんなにボールって簡単に飛ぶんだ」。以来、松井氏は目指すべき存在となった。「日本にいる間はずっと試合に出続けて、尊敬する選手の一人でした」。08年北京五輪では日本代表で松井氏と同じ背番号55を背負ったこともある。かつて巨人を支え続けた4番の本塁打王がユニホームを脱ぎ「4番を任せられるような成績を残したいし、勝ち取るには自分で成績を残すしかない」と気合を入れ直した。

 長打力を求め、青写真は出来上がった。移籍1年目の今季は「つなぎ」を意識。確実性を重視してグリップの位置を下げてレベルスイングに徹したが、自己最多の46本塁打を放った08年時の上段構えに戻す。「遠くへ飛ばすのには角度が大事。上段に構えようと思っている。バットを重くするので、体幹も鍛え直す」。今季終盤は900グラム前後だったバットも、08年の950グラムまで一気に重量化。「あとは自主トレで試して、キャンプで仕上げる」と話した。

 打撃3部門の目標を聞かれると強い意志を示した。「通算300号に届く37本塁打。そこしか考えていない。あとはどうなるか分かりません」。伝説の打者となった松井氏の後継者に村田が名乗りを上げた。

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2012年12月30日のニュース