長野、青木超え!4年目野手史上最高1・6億円でサイン

[ 2012年12月27日 06:00 ]

契約を更改し、グラスにシャンパンを注ぐ長野

 巨人・長野久義外野手(28)が26日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6500万円増の年俸1億6000万円でサインした。4年目の野手としては、07年のヤクルト・青木宣親外野手(ブルワーズ)の1億4000万円を抜き、史上最高額となった。また坂本勇人内野手(24)は7000万円増の年俸1億8000万円でサイン。これで巨人は全選手が契約更改を終えた。

 わずか3年プレーしただけで、給料が約11倍にも膨れあがった。4年目野手としては、史上最高額となる年俸1億6000万円。長野は笑顔を浮かべながら、用意されたシャンパングラスを握った。

 「凄く評価していただきました。大きなケガなく1年間、野球ができたのは良かった。球団からは“最後までご苦労さまでした”という言葉を掛けていただきました」

 入団初年度の10年に新人王、昨年は首位打者、そして今季は173安打で坂本と最多安打を分け合った。3年連続のタイトル獲得。まさに給料にふさわしい働きをしてきたが、それでも今季の打率・301、14本塁打、60打点の成績は不本意だという。

 「打率もホームランも打点も全部下がってしまった。最低、去年の数字はクリアしたかったので残念です」と11年にマークした打率・316、17本塁打、69打点を最低ラインに挙げ、悔しさをにじませた。

 来年3月のWBCに向け、1月は主将の阿部、坂本らとグアム自主トレを行う。「一番のお手本だと思うのでいろんな事を吸収したい。お世話になろうと思っています」。原監督からは阿部主将のサポート役を期待されているが「僕なんかまだまだなので(坂本)勇人が支えるのをこっそり、見ておきたい」とあくまでも黒子に徹する構え。「WBCの最終メンバーにしっかり残れるように。計り知れないプレッシャーがあると思うので、そういう経験をできるようにしたい」と言葉ではなくプレーでチームを引っ張る姿勢を示した。

 ちなみに5年目野手の最高額も08年青木の2億2000万円。今季と同じような活躍をすれば、十分クリアできる金額だ。

 「(来季も)立場は変わらないと思う。しっかりついていきます」。今や球界を代表する野手となったが、来季もおごらず謙虚に自分のプレーに徹する。

 ≪投手を含めると4位≫長野(巨)が年俸1億6000万円で更改。入団4年目野手では07年青木(ヤ)の1億4000万円を抜き最高額となった。なお、投手を含めると08年ダルビッシュ(日)2億円、12年摂津(ソ)1億9000万円、10年田中(楽)1億8000万円に次ぎ4位。

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2012年12月27日のニュース