大谷に「義経」千本ノック “封印”解き栗山監督自ら

[ 2012年12月25日 06:00 ]

子供達にマイクを向ける日本ハム・栗山監督

 日本ハム・栗山英樹監督(51)が、25日に行われるドラフト1位の花巻東・大谷の入団会見を前に、来春キャンプで自ら1000本ノックを打つことを宣言した。

 「1000本ノック?いくいく。ヘドを吐くほどにね。そのためにはこっちも体力をつけなくてはだけど、俺も鍛えているからね」

 就任1年目の今春キャンプでは、選手相手にノックをすることはなかった。だが、来年は違う。投手と野手の二刀流、しかも遊撃手として大谷を育て上げるプランを持っている指揮官は「(大谷は)スローイングの心配はない。あとは捕球の練習さえ繰り返せばいい。やればやるほど前に進む選手だから」と反復練習の大切さを強調した。そのために自らバットを握る。来るべき日に備え、北海道栗山町にある自宅の裏山を、積雪をかき分けながら歩いて足腰を鍛えている。

 今後は来年1月の新人合同自主トレをチェックしながらキャンプのメニューを決めていくが、指揮官は「まだ成長痛もあるしね。でも、あれだけの素材。見れば絶対に使いたくなるから、自主トレはわざと見ないかも」と笑顔で話した。「ここから先は大谷もがむしゃらにいくしかないから」。指揮官の目には、ユニホームを泥だらけにしながら自身が打つ球を要求する大谷の姿が、早くも見えているかのようだった。

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