福留 阪神入り有力に 契約年数、年俸ともにDeNAを上回る

[ 2012年12月15日 06:00 ]

中日に在籍していた07年以来の日本球界復帰が決まった福留。移籍先は阪神が有力だ

 ヤンキース傘下3Aスクラントンを自由契約となった福留孝介外野手(35)の阪神入りが14日、有力となった。獲得に乗り出している阪神とDeNAの両球団に対し、代理人からメジャーでのプレーを断念したことを伝える連絡が入った。

 福留は米国でのプレー続行を最優先とし、代理人が移籍先を探していた。国内球団に迷惑がかかることを考慮し、ウインターミーティング終了(日本時間7日)から1週間を決断のメドとしていたが、この日までにメジャー球団からのオファーは届かなかったもようだ。

 阪神の中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)は「今後は日本の球団に絞って精査していくということです。最初から国内だと思っていたから、前進なのか後退なのか」と苦笑いで受け止めたが、条件面で優勢なのは動かない。11月28日の交渉では3年契約の総額6億円と背番号8を提示。

 一方のDeNAは翌29日と今月8日に都内で極秘交渉を行ったが、関係者によると、2年総額3億円プラス出来高払いで、契約年数、年俸ともに阪神側の条件を下回った。

 DeNAの高田繁GMは「福留が来てくれると打線がしっかりする」とし、再交渉についても「当然(やる)でしょう」と明言。最大で2年4億円(プラス出来高払い)まで用意しているが、3年契約には難色を示しているという。福留は早い時期から獲得への誠意を見せている阪神に好印象を抱いており、DeNA側に大幅な条件面での上積みがなければ、来週中にも阪神入りの決断を下すとみられる。

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2012年12月15日のニュース