球児発見!本拠バックネット近い「フォークめっちゃ投げられる」

[ 2012年12月9日 06:00 ]

ユニホーム姿で初めて本拠のリグリー・フィールドに立ったカブス・藤川

 伝統球団から伝統球団へ――。阪神から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、カブスと2年契約を結んだ藤川球児投手(32)が7日(日本時間8日)、本拠地シカゴのリグリー・フィールドで入団会見を行った。日本通算220セーブの「火の玉ストッパー」は、99年の歴史を誇り、甲子園に似た雰囲気を醸し出す同球場が入団の決め手になったと告白。メジャーでもタテジマのユニホームに袖を通し、「球児流」を貫く。

 手狭なクラブハウスに50人の記者と15人のカメラマンが陣取る。総額950万ドル(約7億7900万円)の2年契約を交わした藤川は、カブスカラーの青いネクタイを胸に、入団を決めた理由の一つを明かした。

 「僕がいた阪神の甲子園球場は、日本では野球発祥の球場というか、もの凄く重要とされている。今はなくなりましたけど、ここにあるツタも(昔は)生えていましたから。もう一回そういう球場でプレーしたい、と」

 カブスは創設1871年の古豪。その象徴であるリグリー・フィールドは大リーグで2番目に古い1914年開場で、外野を覆うツタは改修前の甲子園を思い出させる。「ウインディー・シティ」と呼ばれるシカゴの風の強さも浜風とダブる。ユニホームに袖を通すと「やっぱりタテジマなんだと思った。伝統ある球団と球場でプレーできることに非常に興奮している」と表情を緩めた。

 マウンドでも阪神時代のスタイルを貫く。ジェド・ホイヤーGMは「制球がいいし、直球で勝負できる」と期待。会見後、グラウンドに出て本塁からバックネットの距離が短いことを確認した藤川は「(暴投を恐れず)フォーク、めっちゃ投げられる」と喜んだ。

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2012年12月9日のニュース