稼頭央が侍ガイド役に 唯一の元メジャー、日本食情報もお任せ

[ 2012年12月7日 08:34 ]

宮城県庁を訪問しパネルを手に写真に納まる(左から)楽天の松井、震災復興・企画部の伊藤和彦部長、小山

 そうだ、カズオさんに聞こう!来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補34人に選ばれた楽天・松井稼頭央内野手(37)が6日、ツアーコンダクター役を買って出た。現役メジャーリーガーが辞退する中、唯一のメジャー経験者。「この年で日本を代表するチャンスを与えていただいた。28人に入れるように頑張りたい」と意気込んだが、松井の経験はグラウンド以外でも大きな「戦力」となる。

 サンフランシスコで行われる決勝トーナメントに進出した場合、アリゾナでの合宿も含めて米国に滞在するのは最長8日間。今回のメンバーは海外経験が少ない若手が多く、食事や言葉の壁などに不安を抱えている。松井は04年から7年間メジャーでプレー。米国各地に友人がおり、飲食店情報も多く持つ。特に毎年遠征で足を運んでいたサンフランシスコは熟知しており「好きな町。日本食もおいしいところを知っている。いろいろチームをサポートしたい」と目を輝かせた。

 WBCの出場経験はないが、40歳の日本ハム・稲葉に次ぐ年長者。堅実な守備と勝負強い打撃だけでなく、精神的にもチームの中心となる。今季、楽天では松井がメジャー時代の同僚と打点を挙げた際などに行っていた右手を掲げるパフォーマンス「BURN」が定着し、チームの一体感がアップ。侍バージョンの「BURN」については「現段階では答えようがない」と苦笑いも、来年2月15日からの代表合宿(宮崎)から積極的に周囲とコミュニケーションを取っていく考えだ。

 「いつもは1月下旬にフリー打撃をするけど、来年は少し早めに打つかもしれない」。世界を知る37歳のベテランは「内野手兼ツアコン」として侍ジャパンをサポートする。

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2012年12月7日のニュース