イチロー代理人がヤ軍批判 交渉後回しに「いい話あれば他へいく」

[ 2012年12月2日 06:00 ]

Jリーグの神戸対広島戦を記者席から観戦するイチロー(中央)

 ヤンキースをFAとなったイチロー外野手(39)の代理人を務めるトニー・アタナシオ氏が、ヤ軍との残留交渉が中断していることを明かした。30日(日本時間1日)付の地元紙ニューヨーク・ポストで、ヤ軍の「イチロー後回し」ぶりを批判した。イチロー自身は残留を最優先に考えているものの、同氏は他球団から好条件のオファーが届けば移籍することを示唆。ヤ軍側へ揺さぶりをかけた。

 もう待てない。アタナシオ氏は、3日(日本時間4日)開幕のウインターミーティング直前に本格交渉のテーブルに着かないブライアン・キャッシュマンGMについて、ニューヨーク・ポスト紙に手厳しく語った。

 「最初はよく話し合っていたが、その後はゼロ。われわれにヤ軍の事情は一切関係ない。既に複数の球団と話をしている。いい話があれば、そこにいくだろう」。黒田、ペティット、リベラらとの再契約交渉の間、話し合いが完全にストップ。ヤ軍の「放置」ぶりに業を煮やした形だ。「我慢の限界に達したイチローが他球団と交渉中」と見出しが付いた記事で、けん制球を投じた。

 アタナシオ氏は同紙を通じ、11月2日付で「来季も間違いなくメジャーに戻ってくる」と日本復帰の可能性を完全否定。6日前の同24日付では「残留が最優先になる」とイチローの思いを代弁してきた。しかし、そのメッセージも早期決着にはつながらなかった。

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2012年12月2日のニュース