阿部に4番DHプラン 浩二監督“示唆”「もう決まってます」

[ 2012年11月29日 06:00 ]

DHでの起用も期待される阿部(左)と侍ジャパン・山本監督

日本代表候補33人決定

 スタッフ会議後に行われた会見。侍ジャパンの山本監督は4番についての質問にだけは、こう答えた。

 「もう(心の中で)決めています」――。監督就任直後から大黒柱に決めていた巨人・阿部。4番だけではない。主将で捕手。だから最大限に力を発揮させたい。山本監督は阿部フル回転のためのプランを明かした。DH起用について「当然、それも考えんといけんわな。基本は捕手として全てに出てもらうことが希望。ただ、彼のコンディション的な部分も出てくるやろ」と明言。試合によって守備の負担を軽減させるつもりだ。

 1次ラウンドからフル出場すれば最大9試合となる可能性がある。山本監督が「打線に欠かせない存在」という阿部。だが、日本シリーズでは第4、第5戦を欠場したように下半身に不安を抱えている。現在33歳。3月初旬の本大会に「4番・捕手」で全試合に出場すれば、決勝ラウンドで打撃に影響しかねない。どう守備の負担を減らし、打力をフルに生かすか。今季は交流戦もシリーズもDH出場はないが、世界一3連覇はその力をどれだけチームに生かせるかにかかっている。阿部自身は「3連覇はそんなに甘いものじゃないと思っている。自分ができることをやる。それだけしか考えていない」と語る。主将に全能力を発揮させるDH起用。それが侍ジャパンの鍵を握る。

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2012年11月29日のニュース