“FA制度の父”ミラー氏死去「全選手が感謝しなくては」

[ 2012年11月29日 06:00 ]

 大リーグ選手会の元専務理事でフリーエージェント(FA)制度の導入などに尽力を尽くしたマービン・ミラー氏が27日、ニューヨークの自宅で死去した。95歳だった。娘のスーザンさんによると、8月に肝臓がんを宣告されていたという。

 同氏は1966年に選手会の専務理事に就任。82年までの在任中は経営陣と激しく争い、3度のストライキ、2度のロックアウト(施設封鎖)を実施した。70年に調停制度を導入させ、75年には選手のFA権を勝ち取るなど選手の権利改善実現に大きく貢献。現専務理事のマイケル・ウェイナー氏は「マービンはスポーツ界を劇的に発展させ、選手やオーナーだけでなくファンにも多大なる利益をもたらした。彼には過去、現在、未来にかかわらず、全選手が感謝しなくてはならない」と語った。

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2012年11月29日のニュース