55年会会長の村田 坂本らの88年会と夢対決ぶち上げた

[ 2012年11月26日 06:00 ]

日本一優勝パレードで手を振り声援に応える巨人の村田(右)と小笠原

 巨人・村田修一内野手(31)が、自身が会長を務める55年会VS88年会の夢対決プランをぶち上げた。初体験の銀座パレードで感激に浸った村田は午後には東京都北区のスポーツオーソリティ赤羽店で打撃教室を開催。前日に来年1月5日の正式発足を発表した88年会への対抗意識を燃やした。

 「55年会も負けてられませんね。88年会と一緒に球界のために何かできれば。普段見られない試合になると思うので対戦したい。面白いですね」

 チームメートの坂本、楽天・田中、広島・前田健ら躍進著しい88年会だが、元祖・黄金世代の自負がある。かつては松坂世代として球界を席巻した55年会も来季は33歳となる。「これからベテランになっていくが、自分たちもまだこれからだと思うし、体は元気。若い年代が頑張っているから、俺らも頑張ろうとなる」と世代抗争をプラスの力に変える。

 55年会はこのオフも12月1日に京都で野球教室を行い、15日には女子プロ野球選抜とチャリティーマッチ(京都)を行う。これまでも、東日本大震災や口蹄疫、阪神・淡路大震災の復興支援試合などを開催しており、村田には「一緒に野球教室をしたり、日本を盛り上げる企画を考えたい」と球界の2大勢力がコラボすることで社会貢献活動を発展させたい願いがある。

 夢プランが実現すれば投手・村田VS坂本や、打者・松坂VSマー君などが見られるかもしれない。「(坂本に)死球当てたら多分怒られるけど」と夢対決に思いをはせた村田。真の最強世代決定戦。「元気な世代と一緒に、本当に日本を元気にしたい」。感謝を還元するファンの夢実現へ、男が一肌脱ぐ。

 ▽主な同学年の会 昭和55年会、88年会以外にも同学年で結成された組織が精力的に活動している。昭和28年会はDeNA・中畑監督、前中日監督・落合氏らが中心。昭和40年会は西武・渡辺監督、ヤクルト・池山1軍打撃コーチ、元ヤクルト監督・古田氏らがおり、中日・山本昌が唯一の現役として奮闘している。昭和48年会はDeNA・三浦、中村、西武・石井、ソフトバンク・松中、巨人・小笠原らが主なメンバー。

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2012年11月26日のニュース