中田 後輩・藤浪の“挑発”に乗った!「ナマイキですね」

[ 2012年11月23日 08:57 ]

ジョージア魂賞年間大賞表彰式に出席し、壇上で喜びを語る中田

 チームの勝利に貢献した素晴らしいプレーに贈られるジョージア魂賞の年間大賞表彰式が22日、都内ホテルで行われた。第6回受賞者の日本ハム・中田翔内野手(23)は大阪桐蔭の後輩で阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)からの対戦表明に「ナマイキですね」と返した。

 5歳も下の藤浪から突きつけられた突然の挑戦状も、中田は素直にうれしかったはずだ。しかし、相手は大阪桐蔭の後輩。そこはやんちゃな中田らしく、遠慮なく、やり返してみせた。

 「ナマイキですね」

 しかし、対戦したい相手に選ばれるということは打者の本能として不快感はない。むしろ光栄だ。15日に阪神と仮契約した際に「中田さんと対戦したい」と話した18歳の挑発に、あえて乗ってやることにした。

 そのファイティングポーズもここまで。後は、かわいい後輩にエールを送った。「すごいピッチャーだと思います。僕なんかじゃなく、もっと上の人をライバルにして頑張ってほしいですね。僕なんか、すぐに三振しちゃいますよ」。

 高校での3年間は重なってはいないが同じ寮で、同じ指導者のもと、同じグラウンドで汗を流してきた同志。中田も4番・エースとして背番号1をつけていた。そして阪神からドラフト1位で指名され、同じ4球団競合による抽選…。自身は日本ハムに引き当てられ、プロでは打者で勝負しているが、阪神で投手として挑戦する後輩を応援してやりたいと思う。

 「投げるのが嫌なバッターはたくさんいるし、(ボクではなく)そういった人をライバルにしてほしい。でも頑張ってほしいですね」

 望み通りいずれ対戦することもあるだろう。早ければ2月26日の、侍ジャパン対阪神の練習試合か。場所は地元の京セラドーム。順調なら日の丸を背負った中田に、虎の開幕ローテーション入りを目指す藤浪が真っ向勝負を挑む構図になる。

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2012年11月23日のニュース