吉川 栗山監督の言葉で奮起「監督が僕を育ててくれた」

[ 2012年11月21日 20:01 ]

MVPをともに初受賞し、握手を交わす日本ハムの吉川光夫投手(左)と巨人の阿部慎之助捕手

MVP発表

 昨季はファームで最優秀防御率などに輝いた日本ハムの吉川が、今季はMVPという最高の賞を受賞した。「来年は1軍のコンベンションに出たいと思っていたのでうれしい」。左腕は自然と笑みが広がった。

 昨季までの3年間は制球難に苦しんで未勝利だったが、栗山監督の「四球を出しても代えないから」という言葉で奮起し、チームの勝ち頭に成長した。「監督が僕を育ててくれた。その言葉がなかったら自滅していたことも考えられる。ことし一番お世話になった」と感謝しきりだった。

 夏場あたりから違和感があった左肘はオフに靱帯の炎症と診断され、今はキャッチボールを控えている。経験がなかった過度の登板による反動で「まだ変な感じは残っている」という。少しでも早く治し、来季に向けて始動するつもりだ。

 MVPに輝いたが、満足はしていない。「続けないと意味がないと家族みんなが思っている」。活躍の裏には、妻と2男の支えも大きかった。来季の目標に「ことし達成できなかった(投球回数)200イニングは何とかクリアしたい」とさらなるレベルアップを誓った。

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2012年11月21日のニュース