栗山ハム仰天人事!ヘッドコーチに「高校野球監督」招へい

[ 2012年11月21日 08:00 ]

日本ハムのヘッドコーチに就任することになった川越東の阿井監督

 日本ハムが、来季ヘッドコーチとして埼玉・川越東の監督を務める阿井英二郎氏(48)を招へいしていることが20日、分かった。阿井氏は元ヤクルトの投手で、栗山英樹監督(51)とも5年間一緒にプレー。現役引退後は99年にアマチュア資格を取得し、高校野球の監督を務めてきた。

 混迷を極めた日本ハムの来季組閣は、超異例の人事をもって完了する運びとなった。1軍スタッフで最後に残ったヘッドコーチ。栗山監督が絶大な信頼を寄せていた福良ヘッドが退団し、空席となっていた要職は、高校野球の監督が埋めることが確実になった。

 現在、川越東の監督を務める阿井氏。同校では地理歴史の教諭として教壇にも立つ先生だ。元プロの投手という異色の高校監督ながらプロでのコーチ経験はない。野球の指導歴はつくば秀英(茨城)、川越東での監督としての14年間。甲子園出場はないものの、今秋の埼玉県大会では文武両道の進学校をベスト4に導くなど、初の甲子園も狙えるまでにチームを強くしてきた。

 そんな阿井氏に、日本ハムは異例ともいえる白羽の矢を立てた。栗山監督とはヤクルト時代に5年間、ともにプレー。92年オフの引退後も親交を続けてきた。しかし、それだけが招へいの理由ではない。引退後、会社勤めをしながら通信教育で教員免許を取得。99年にアマチュア資格を得て、つくば秀英の監督に就任すると、練習に工夫を凝らし、熱心な指導で無名の高校を県内の強豪校に押し上げた。そして勝つ前に選手の人間教育を重視。常に情熱を持って選手の成長を手助けしてきた。そうした指導者としての姿勢が、栗山野球に通じると判断。コーチ要請につながった。

 正式に決まれば日本ハムの組閣は終了し、23日にも来季1軍スタッフが発表される。

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