藤波が藤浪認めた!「ドラゴン」使用快諾、「伝説つくって」

[ 2012年11月6日 14:11 ]

仮想・藤浪!?のスポニチ記者に“ドラゴン伝承”とばかりにドラゴンスリーパーをかける藤波辰爾

 プロレスラーの藤波辰爾(58=ドラディション)が5日、阪神ドラフト1位指名の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)に対し、自らのキャッチフレーズ「ドラゴン」の使用を快諾した。プロで活躍する“必殺球”の冠としてほしい考えだ。

 その目は未来の活躍を確信していた。「阪神だけじゃなく、プロ野球の顔として活躍してほしい」。藤波が藤浪に「ドラゴン伝承」を託した瞬間だった。

 「ドラゴン・スリーパー」、「ドラゴン・スープレックス」と自らのキャッチフレーズである「ドラゴン」を冠としたオリジナル技は「ドラゴン殺法」と呼ばれ、IWGPヘビー級王座など、数々のタイトルを獲得した。その男が、18歳の高校生に冠使用を快諾した。

 「(ドラゴンを)ぜひ、使ってほしい。野球の専門的なことは分からないけれど、ただの“ダルビッシュ2世”で終わるのではなく、“藤浪伝説”をつくってほしい」

 今夏甲子園の期間中だった。テレビから聞こえた「フジナミ」という声。「えっ、フジナミ? オレ?みたいに感じてね。響きがどうしても気になって、人ごととは思えなかった」。そこから藤浪の活躍をずっと追ってきた。そして春夏甲子園連覇。周囲の注目度に応えるように実績を積み上げた右腕に、若かりし日の自分を重ねた。ヨーロッパ、米国で修行を積み、24歳でWWWF(現WWE)のジュニアヘビー級王座を獲得して帰国し「ドラゴン・ブーム」を巻き起こした。

 同じプロでも競技は違う。正確には名字の字も違うが、世界に出れば「FUJINAMI」は同じだ。だからこそ、ドラフト1位右腕が、プロで活躍する“必殺球”を身につけたあかつきには「ドラゴン伝承」を求めた。

 藤浪が自慢の最速153キロの直球と変化球に磨きをかけ、プロの強打者をねじ伏せた時、「ドラゴン・スライダー」、「ドラゴン・カッター(カットボール)」は誕生する。そこから新たな「ドラゴン・ブーム」が巻き起こる。

続きを表示

2012年11月6日のニュース