ヤ軍条件提示も受諾は微妙…黒田 市場価値は12億円以上 

[ 2012年11月4日 06:00 ]

ヤンキースから1年契約を提示された黒田

 ヤンキースは2日、黒田に1330万ドル(約10億6400万円)の1年契約を提示した。これは今年から導入された「クオリファイング・オファー」制度の規定額。選手は米東部時間9日午後5時(日本時間10日午前7時)までにこのオファーを受諾するか、拒否するかを決める。

 このオファーはヤ軍にとって、黒田が他球団に移籍した場合、移籍球団からドラフト指名権を得るためのもの。大リーグ関係者は「黒田の市場価値は1500万ドル(約12億円)以上。受諾する可能性は低いだろう」と話す。仮に拒否しても、ヤ軍との交渉は可能で、他球団の動向も見ながら、ヤ軍と交渉を続行していくもよう。他球団では古巣ドジャース、日本の広島がラブコールを送る。

 また、イチローら、その他の日本選手には同オファーは出なかった。FA選手は3日(日本時間同日午後)から全球団との交渉が解禁となった。

 ▽クオリファイング・オファー(Qualifying offer) 今季スタートしたFA移籍に関する球団への補償制度。毎年の年俸上位125選手の平均額を設定(今季は1330万ドル)し、球団は同オファーを提示することで、その選手が他球団へ移籍した場合、見返りとしてドラフト指名権を得る。昨年までは、過去2年間の成績を基にデータ専門会社が算出した「A、B、なし」の格付けに応じて、ドラフト指名権が譲渡されていた。同オファーを受諾した場合は年俸1330万ドルの1年契約が決定する。拒否した場合でも、その球団との契約交渉は可能だ。

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2012年11月4日のニュース