福留“育ての親”が虎入りのススメ 後輩・榎田と同じチームに…

[ 2012年10月29日 13:25 ]

 阪神が獲得を目指している福留孝介外野手(35=前ヤンキース傘下3Aスクラントン)が小学生時代に所属した「大崎ソフトボールスポーツ少年団」の恩師・新留(にいとめ)勝郎氏(68)が28日、教え子の虎入りを熱望した。

 阪神では榎田も大崎ソフト出身ということもあって「福留が入ってかわいがってもらったら、榎田にとってもうれしいこと。日本に帰ってくることも楽しみですが、同じチームで2人を見れることはもっと楽しみですよね」と夢を膨らませた。

 すでにタテジマに袖を通す福留の姿が自然と目に浮かんでいた。「阪神は注目度が高くてダメなら叩かれるでしょうけど、ひたむきさ、謙虚さが残っているか、それだけでしょう。実力はあるから初心に返ってやれたらおのずと良い結果は出ると思いますよ」。

 新留氏は1974年に「大崎ソフト」を設立し、厳しい指導で全国大会常連の強豪チームへと育て上げた。福留も小学3年時に入団し、5年生からエースに成長。6年時には全国大会にも出場した。当時右打ちだった福留を左打ちに変えて打者として大成させたことが、「育ての親」とされる理由でもある。

 中日で球界屈指のスラッガーとなり、07年オフにはフリーエージェント(FA)でカブスと4年総額約53億円の契約を結び海を渡った。メジャーでは結果を残せなかったが、まだまだ老け込む年ではない。中村GMはこの日、交渉の進展について「動きはない」と話したが、恩師の思いが福留に届けば早い決着も期待できる。

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2012年10月29日のニュース