リンスカムは圧巻の無安打投球 3投手が盤石の完封リレー

[ 2012年10月28日 15:31 ]

6回途中から登板し、2回1/3を無安打無失点だったジャイアンツのリンスカム

ワールドシリーズ第3戦 ジャイアンツ2―0タイガース

(10月27日 デトロイト)
 9個目の「0」がスコアボードに並ぶと、敵地でわずかなファンの歓声が上がった。ジャイアンツの3投手が盤石のリレーでつなぎ、2試合連続の無失点勝利で2年ぶりの頂点まであと1勝とした。

 ワールドシリーズ初先発のボーグルソンは6回2死までを5安打で踏ん張った。35歳の右腕は「自分の投球をしよう」とチェンジアップとカーブを有効に使った投球。1、3回はともに1死一、二塁を併殺打で切り抜け、5回は2死満塁から三冠王のカブレラを遊飛に仕留めた。しびれる投手戦で粘り強く役割を果たした。

 2番手のリンスカムは圧巻だった。サイ・ヤング賞を2度受賞しているが、今シリーズは中継ぎに回った。それでも役割に徹して2回1/3を無安打。「何イニング投げようと、チームに貢献したかった」と強いまなざしで言った。抑えのロモも2試合連続の三者凡退と安定感抜群だった。

 試合後、ボーグルソンは「あと1つ勝たないと。まだ最後のアウトは取っていない」と表情は崩さなかった。勢いは止まらず、王座は目前に迫った。(共同)

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2012年10月28日のニュース